「幸せを運ぶ」コンフェッティブーケは、何世紀にも渡りイタリアの人々にとって観て、飾って楽しむアートとして愛好されてきました。
ペリーノ社では無数の花々の中から特にイタリア人に愛される100種類ほどの花を選び、花弁やおしべ・めしべの形状、茎の長さ、葉の形に至るまでを細かく観察、デッサンするところから花づくりを始めます。専属のフラワーアーティストがデッサンをもとに形を単純化したり、デフォルメを加えたりしながら、1輪のコンフェッティブーケが完成します。
花びらを彩るナイロンやセロファンの基本色は選びぬかれた12色。時に複数のセロファンを重ね巻きして繊細な色合いを表現したり、効果的に金・銀のメタリックなラッピング紙を用いたり、イタリアならではの「美」へのこだわりが随所に感じられます。
イタリア人で「ペリーノ」の名を知らない人はいないでしょう。結婚式の引菓子に使われる真っ白な小石のようなキャンディ(=コンフェッティ)のメーカーとして、ペリーノはイタリア全土に3世紀に渡って広く深く浸透しつづけてきた国民的ブランドと言えます。
アーモンド等のナッツやフルーツ、チョコレートなどを天然シュガーでコーティングしたペリーノのコンフェッティは100種類を超えます。
コンフェッティを使った愛らしくも優雅な花々はペリーノ本社所在地であるスルモーナ市の伝統工芸品として国内外に知られ、街のいたるところでペリーノブランドの花が売られ、観光客がお気に入りの1本を選ぶ光景が見られます。
1783年アーモンド商としてイタリア、アブルッツォ州スルモーナで創業。
ほどなくコンフェッティ及びコンフェッティブーケの製造を開始。
シチリア島アヴォーラの最高級アーモンドと天然素材を使用したコンフェッティの製造で業績を伸ばし、現在ではイタリアのコンフェッティ製造会社の中で常にトップ3の一角を占める存在に。1830年代には製品の輸出事業にも着手した。
本社社屋は1922年、イタリア文化省により国の重要文化財に指定され、隣接するペリーノ博物館には歴史・文化的に貴重な展示物が並ぶ。
2002年、マリオ・ペリーノが第7代CEOに就任、現在に至る。イタリアの美意識、上質な製品づくりという伝統を守りつつ、太陽光発電で全工場を稼働させるなど環境保護など現代の課題にも積極的に取り組んでいる。
ペリーノ本社内には自社博物館があり、産業革命前から近代までの様々な菓子製造器、シルクで編まれたボンボニエール(キャンディ入れ)等歴史的にも貴重な展示物が並びます。
またVIP顧客を紹介する一室には著名な映画スター、作曲家、政治家などの顔写真がずらり。イタリア統一を成し遂げた初代国王、ヴィットリオ・エマニュエーレ2世に献上された記念すべきコンフェッティアートも展示されています。
ペリーノ社でハンドメイドされた愛らしい一輪一輪の花をブーケにしたり、小鉢に差しアレンジメントしたり、コンフェッティブーケを身近に楽しんでいただけるよう様々な作品をご用意しました。
一方、ペリーノブランドを象徴するフラッグシップ的な一点ものの大作も店舗のあちこちに展示されております。