世の中はどちらを向いても不安定で、景気もパッとしない今、人に微笑みと幸せな気持ちを少しでも差し上げることはできないか?そんなことを漠然と考えはするもののなかなか実行に移すこともできぬままに数年が経過していました。
そんな私の運命を変える時が訪れました。2015年1月、ヨーロッパの20,000社を超えるお菓子メーカーが参加して、ドイツ・ケルンで「お菓子博覧会」が開催されることを知ったのです。ネット検索すると現地の平均気温は摂氏3℃前後!ちょっと腰が引けましたが、意を決して訪れてみることにしたのです。
通訳の方とまる2日間酷寒のケルン会場を歩き回り、感動する味に出会いたいとひたすら甘いサンプルを食べて駆け回りました。
そんな中で2社、衝撃的な出会いがありました。
ブースで目にした瞬間、サンプルを口に入れた瞬間、心をわしづかみにされてしまったのです。
1社はイタリアのペリーノという会社で、コンフェッティというお菓子を用い、日本ではお目にかかったことのないような繊細な色合いの愛らしい花を作っている老舗でした。聞けばその花は「幸せを運ぶ花」としてイタリアでは15世紀から人々に親しまれているということでした。その美しい花々は脳裏に焼き付けられ、一目ぼれでした。
もう1社はフランスのモンパリグルマンという会社で、ここがサンプルで出してくれたキャラメルとフルーツゼリーの美味しさもまた今までの人生で体験したことのないものでした。担当者の説明によれば、1粒1粒、産地にこだわった上質のフルーツ、素材を用い、着色料などを一切使わないオーガニック製法を守り続けている会社ということでした。
どうしてもこの2社の製品を日本で売りたい。その想いは帰路の飛行機の中でますます募りました。帰国してすぐに電子メールで熱い気持ちを2社に送り、交渉を開始。幸いにも2社はまだ日本に販売店、代理店を持っていないことが分かりました。
交渉を始めて約3か月。どちらの会社も私の情熱にほだされたのでしょうか、とうとうどちらもCEOが電話に出てくださるようになりました。
「ここは現地に行って直接お話しするしかない」。そう決意した時にはスーツケース一つで私はイタリアに飛んでいました。まだ契約をくださるかどうかも分からないのに、足はペリーノ社のあるスルモーナという町へ向いて動いていたのです。
ペリーノ社の第7代CEOマリオ氏と面会し、話し合いは続き、歓迎も受けましたが、もう明日でいよいよ帰国せねばならないという最終日前日の夜、ディナーの席でマリオ氏が一言。「I’m ready. (契約の準備はできているよ)」。そしてめでたく日本での独占販売契約を結ぶことができたのです。その瞬間の感激は今も脳裏に焼きついています。
そして、運気が味方してくれたのか、翌6月にはモンパリグルマン社を訪問し、CEOのグザビエ・コンロー氏から日本での独占販売契約をいただくことができました。
ペリーノ社の「幸せを運ぶ花」、そして小さな1粒のクオリティに徹底してこだわるモンパリグルマン社の本格スイーツの味を、これから日本の皆様に知っていただき、一人でも多くの方の顔がほころび、幸せを感じていただければこれ以上の喜びはありません。
イベントで「モンパリグルマン社」と「ペリーノ社」に出会い、ぜひ日本の方にも知っていただきたいと、店をオープン。
2社の商品以外にも、KIMBOコーヒーやAOP認証バターなどこだわりの品を扱う。店には、「幸せを運ぶ花」コンフェッティブーケを常時100以上置いている。「幸せに囲まれた空間」を提供したいという、オーナーの熱い想いゆえである。
会社名 | 株式会社 H2R Japan | 所在地 | 659-0094 芦屋市松ノ内町4-6 |
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設立 | 2014年12月 | 資本金 | 1,000万円 |
代表取締役 | 秋山 裕実 | 事業内容 | 輸入・販売 |
会社名 | 株式会社 H2R Japan |
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所在地 | 659-0094 芦屋市松ノ内町4-6 |
設立 | 2014年12月 |
資本金 | 1,000万円 |
代表取締役 | 秋山 裕実 |
事業内容 | 輸入・販売 |